●航空機・潜水艦・船舶などの締め具に
●電力会社の銅・アルミブスパーの締結部材として
●アルミボディ車輌用の締結ねじ部品に
●デジタル放送用アンテナ部材に
●携帯電話用アンテナ部材に
●電波・伝導率を優先させるアルミ部材用の 締結ねじ部品に
●軽量化を図るアルミ部材用の締結ねじ部品に
●公団指定アルミ部材締結用、管取付用 U−Bに
●アルミ製ダクトの締結部材用に
●スピーカー・アルミサッシなどの民生品に
●グリーン調達適合、電食防止品として
●環境負荷ゼロ、電食防止品として
1. 電食防止
コーティングされた締め具でJISZ2371の塩水噴霧試験500時間腐食しない
2. 耐液性
ガソリン・トルエン・ブタノール・2塩化エチレン・石油・テトレヒドロナフタリン・テレピン・ホワイトスピリットなどに優れた耐液性がある
3. 膜厚
皮膜の膜厚は0.005−0.015の範囲
4. 劣化および脆化
Gコート処理工程中において劣化および脆化要因はない
5. 粘着性
金属の拡大や収縮や物理的衝撃に対してGコートは割れない延性と粘性を持つ
6. 機械的特性
疲労・切断・張力に損失なく、トルク張力・締付力に影響力がない
7. 耐熱性
160度以上で60日後でも可撓性を影響されない


※日立電線株式会社の試験結果から引用
 
溶融亜鉛メッキボルト
 
SUS無処理ボルト
 
Gコート処理ボルト
 
 
 
 
 
 
A.1ヶ月後の外観状況
 
 
 
 
 
B.3ヶ月後の外観状況
 
 

試験結果 解体前の外観状況
 A.に示すように塩水噴霧1ヶ月後では、溶融亜鉛メッキボルトに赤サビが発生し、ボルトの腐食が認められますが、SUS無処理ボルト、Gコート処理ボルトには腐食が認めらない。
 ブスバーについては溶融亜鉛メッキボルトおよびSUS無処理ボルトを使用している銅ブスバーに電食による腐食が認められるが、Gコート処理ボルト使用品には、腐食が認められない。
 B.は、塩水噴霧試験後3ヶ月後の外観状況ですが、溶融亜鉛メッキボルトの腐食がさらに進み、ボルト全体に赤サビが発生している。
 SUS無処理ボルトのねじ部にわずかに赤サビの発生が認められますが、Gコート処理ボルトは、サビの発生が認められません。
 ブスバーの外観状況については後述の解体後で述べますが、溶融亜鉛メッキボルトおよびSUS無処理ボルトを使用している銅ブスバーが電食により腐食している。
 Gコート処理した銅ブスバーには、電食による腐食は認められません。

C.解体後の外観状況
 
 
         
 
 
D.断面状況
 
 
溶融亜鉛メッキボルトで固定
SUS無処理ボルトで固定
Gコート処理ボルトで固定

試験結果 解体後の外観・断面状況
 C.に示すようにアルミブスバーと銅ブスバーの組合せではいずれのボルトで固定したアルミブスバー表面にも腐食が見られるが、Gコート処理したアルミブスバーの腐食程度は、溶融亜鉛メッキボルト、SUS無処理ボルトに比べ明らかに腐食の程度が少ない。 これは、Gコート処理ボルトの効果が顕著にでている結果です。
 銅の影響により直接銅ブスバーに接触していない部分にも、電食による腐食が生じているのは、塩水噴霧試験の触媒の電気抵抗が低いためであり、雨水等の自然環境化では、電食による腐食範囲は縮小されます。 D.に示すように、外観観察結果と同様Gコート処理したものには腐食は見られない。それに対し、溶融亜鉛メッキ、SUS無処理ボルトで固定したものには、電食に腐食が見られる。

電気抵抗測定結果
単位:μΩ/0.5m(  )内の値は試験前との比(%) 締め付けトルク800kgf−cm
適用ブスバー
測定
適用ボルト(M16)
溶融亜鉛メッキボルト SUS無処理 Gコート処理ボルト
アルミブスバー
アルミブスバー
塩水噴霧試験前 18.55(100) 18.66(100) 18.10(100)
1ヶ月後 19.75(106.5) 20.10(107.7) 18.34(101.3)
3ヶ月後 22.00(118.6) 38.60(206.9) 18.75(103.6)
アルミブスバー
銅ブスバー
塩水噴霧試験前 18.54(100) 18.59(100) 18.11(100)
1ヶ月後 19.55(105.4) 21.36(114.9) 18.26(100.8)
3ヶ月後 22.00(118.7) 229.00(1231.8) 18.90(104.3)
 表に示すようにGコート処理したボルトで固定した試料の電気抵抗は、塩水噴霧試験3ヶ月後でも4%程度の微増で実用上問題ないものです。これに対し、溶融亜鉛メッキボルトおよびSUS無処理ボルトで固定した試料の電気抵抗は、いずれも増加しており、SUS無処理ボルトで固定したアルミブスバーと銅ブスバーの組合せで、3ヶ月後の電気抵抗は初期値に比べ極端に増加し、12倍程度にもなっている。
試験結果のまとめ
 今回、Gコート処理したステンレスボルト、ナットと従来の溶融亜鉛メッキボルトナット、SUS無処理ボルトナットで、各種試験を行い、比較検討した結果、Gコート処理したものは、従来品に比べ長期間の使用に耐えられるものです。特に塩水噴霧試験おいては、顕著に優位である事が確かめられました。
※本試験資料は、日立電線株式会社の協力により実施されたものです。
<採用事例>
●深海救難艇(DSRV) ●電力用(東北電力等) ●アルミ車両(東京メトロ、都営地下鉄、仙台地下鉄、シンガポール地下鉄、京浜急行、近畿日本鉄道、京阪電鉄、山陽電鉄、北神急行) ●アルミ船 ●アルミ製プロペラ ●アルミ製スピーカー ●アルミサッシ ●船舶用アルミ製窓枠 ●アルミ被覆ネット ●アルミ製水式織機(ウォータージェットルーム) ●海水ポンプ ●漁業機器 ●アルミ製船舶擬装品 ●魚雷処分具

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